皮膚の役目と世界基準のスキンケア

まず皮膚とは人間が持つ最大の臓器であり化学物質、微生物、紫外線などから身を守るために休みなく働き続け、日々ダメージにさらされています。
そして皮膚は相手の目にも触れる為に、スキンケアについての新しい技法や新成分などが次から次に出て来ます。
ですが本当に大事なスキンケアのポイントとはなんなのでしょうか?
これについては、アメリカ皮膚科学会やヨーロッパ研究皮膚科学会といった一流期間の間でほぼ全ての意見が一致している世界標準と呼べる手法が確立していて、
ここでは著名医学誌のJournal of Clinical Investigationの編集者が複数の先行研究と専門家へのインタビューを元にまとめた最終的な結論の3つを紹介します。
・保湿剤
・日焼け止め
・レチノイド(ビタミンAの一種)
ではこの3つのポイントについて詳しくみていきましょう。
保湿剤

保湿剤としての重要な役割は水分を閉じ込めて、皮膚が乾くスピードが遅くなるという作用が必要になります。
とはいっても保湿剤は世の中にいろいろな商品がありますが、ここでは保湿剤の基本といえる安価でアレルギー反応が起きにくく香料や保存料を含まないシンプルな「ワセリン」がオススメな商品となります(※ニキビ肌やドライスキンの方には向かない事がある)
やり方は簡単で、お風呂から出て5分以内に少量のワセリンを顔全体に塗り保湿をする。
おすすめの商品としては
プロペト ピュアベール(Amazon)
サンホワイト P 1(Amazon)
この2つで不純物を限界まで取り除いた優良な保湿剤なので、安価で効率の良いスキンケアを目指すのであればベストな商品となり、お金を節約したい人はこの商品を試してみると良いでしょう?
日焼け止め

紫外線が肌に与えるダメージはとても大きく、アメリカ皮膚科学会も日焼け止めはスキンケアの最重要ポイントと言い切っており、肌の老化の8割が紫外線対策に左右される可能性を指摘しています。
SPFの数値について
日焼け止めのSPFの数字についてですが、数字には意味がないという事を見聞きにした事はありませんか?
このSPFについての元になった研究は、1997年にデューク大学医学部が発表したデータで、紫外線のブロック率を調べた結果SPF30と50の違いは1.3%しかないので問題がないというデータでした。
ですが、その後にドイツの学術研究機関のマックスプランク研究所では反対論があり、アメリカ食品医薬品局においては異議があるとされました。
そこで紫外線のブロック率の事だけでなく、紫外線が肌を通過する量を考慮して追加の研究を行った所紫外線の通貨量は
- SPF15は6.7%
- SPF30は3.3%
- SPF50は2.0%
となりSPFの数値が高いと紫外線が浸透しにくくなっていました。
なのでSPFの数値は高い商品を選ぶのが良いと言えるでしょう。
塗り方
・日の光を浴びる15~20分前に使う
・2時間おきに塗り直す
・日焼け止めを重ね塗りして2層にする(1回塗って乾いてからもう1回塗る事で、1回だけ厚めに塗った時よりも紫外線を防ぐ効果が2.5倍になる)
全部をやろうとすると面倒になってしまいますが、夏場だけでなく部屋の中にも紫外線は入ってくるので、日焼け止めを塗るという事だけでも習慣にするとよいでしょう。
おすすめとしては
La Roche-Posay(ラロッシュポゼ) アンテリオス XL フリュイド(Amazon)
キャンメイク マーメイドスキンジェルUV 01(Amazon)
アネッサ エッセンスUV アクアブースター(Amazon)
ターンオーバーとレチノール(ビタミンAの一種)

ターンオーバーとは肌の生まれ変わりの事で、レチノール(ビタミンAの一種)によって肌の生まれ変わりが通常より早く進むおかげで色素が沈着しづらくなり美白や小じわの改善に繋がる事です。
ですが、レチノールには良い所も悪い所もあるので詳しく見ていきましょう。
レチノールの良い所
- シワを減らす
- 肌の色素沈着を減らす
- シミやニキビを落ち着かせる
- 皮膚のコラーゲンを増やし表皮を厚くする
- 角質層を改善して若々しい肌にする
レチノールの悪い所
- 肌への刺激が強いためにヒリヒリしたり火傷のような状態になりやすい
- カサカサした肌になる可能性がある
- 肌が弱い人の場合は赤みが残ってしまうこともある
などがあり良い所については、どれも魅力的な効果ばかりですが、効果の大きいものは副作用も大きく臨床テストでは悪い所のようなトラブルがおよそ85から90%の人に発生しています。
その為レチノールはスキンケアにとって頼もしい味方にもなりますが、上手な付き合い方が必要になるので、注意すべきポイントを紹介していきます。
⚠️注意ポイント⚠️
・濡れた肌には使わない(濡れた肌にレチノールを使うと成分が浸透しすぎる事がある)
・レチノールを塗る前にオイルを塗っておくと肌に少しづつ取り込まれ副作用が出にくくなる(オイルはホホバ、ワセリンなどの使い慣れたものを使う)
・レチノールは低濃度な0.3%の商品から少ない量で様子をみながら使用する
・30分塗ったら洗い流す(トレチノインを使った研究ですが、ニキビ肌への長時間の使用が良いという結果は出ていないので肌の刺激を抑えたる為にも30分で洗い流す方が良いでしょう)
・レチノールを塗って数時間で副作用が出なくても2日ほど様子をみる
・日焼け止めは必ず使う(レチノールを使った肌は皮膚が敏感になりやすいので紫外線から肌を守る必要があります)
・低濃度な0.3%でも問題が起きてしまった時には、皮膚科で0.05%のトレチノインを使用する(レチノールの類似物で米国ではシワやニキビの治療薬として許可されている薬)
・肌に異変が出たままレチノールを使い続けない
などがありかなり細かく気をつける必要があります。
やり方
①洗顔後にオイルを塗って数分程置く
②肌から水分が飛んだらグリンピースの半分ぐらいのクリームを均一に塗る
③30分たったら洗い流す
③日焼け止めを塗り忘れないようにして、2日間異変が出ないか様子を見る。
異変が起きた場合には、低濃度の物にするかレチノール使用をやめて、何も問題がなければ肌に直接使ったり、量や間隔を縮めていき自分に合った量を見極めていきましょう。
シワや色素沈着の予防が目的なら3から4日おきぐらいのペースで使えば十分になります。
女性の悩みであるスキンケアはこの3つが重要になってきます。
他にもいろいろなスキンケアに触れる事はあると思いますが、メディアや雑誌で販売をする美容業界の人達は、このシンプルな美容方法を知っていても、お金を儲ける目的で新商品をいかにも効果があるように女性達に言葉巧みにアプローチしてくるでしょう。
ここに書いてある内容についても、鵜呑みにしないように疑うくらいの気持ちで読んで貰えると、今後の新しいスキンケアなどの美容にも自分の意思で判断が出来る事でしょう。
肌は恋愛においても重要になるので、この方法を取り入れてモテ度を上げて、いい恋をしてもらえれば幸いです。
紹介した内容の参考書籍(不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる)
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